2024年12月 2日

鳥の形を表す「隹」

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 今回は「鳥」の形を表す文字「(すい)」を取りあげます。「隹」は尾の短い鳥を指し、部首名としては「フルトリ」と称します。「(おおとり)」のような神聖な鳥
20241202_kanji08.png=古代文字の篆書)とは区別されているようです。
 では、「隹」が使われている「(せき)」と「(そう)」を見ていきましょう。
 「隻」(20241202_kanji03.png)は1羽の鳥(20241202_kanji04.png)を手(20241202_kanji05.png)に持つ形で、「1つ」の意味です。そこから「隻眼(せきがん)(=片目)」、「隻字(せきじ)(=1字)」、「隻手(せきしゅ)(=片方の手)」、「隻言(せきげん)(=片言)」、「隻日(せきじつ)(=奇数の日)」などと使われています。
 一方、「雙(20241202_kanji06.png)」は「(そう)」の旧字で、2羽並んでいる鳥((しゅう)20241202_kanji07.png)を
手(20241202_kanji05.png)に持つことで「2つ」の意味になります。「双眸(そうぼう)(=両眼)」、「双脚(そうきゃく)(=両足)」、「双袖(そうしゅう)(=左右の袖)」、「双涙(そうるい)(=両目の涙)」のように、2つで一対を成すものなどに使われます。

(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)

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