2025年1月27日
「諮」相談、見解を問う
大相撲初場所で引退した照ノ富士に続く新横綱の昇進が、横綱審議委員会に諮問されるのはいつになるでしょうか。今回は「諮」を見ていきます。
「諮」は「言」(ごんべん)と「咨」(音・シ、訓・はかる、なげく)で構成されています。
右側の「咨」は、相談のほか、神への嘆きや訴えを意味する字です。分解すると、人が嘆く様子などを表現した「次」と、その下に「口」を加えた形。「口」は神への祈りの言葉を入れる器の象形です。
次第に「咨」は、「咨嗟」など嘆くの意味だけで使われるようになりました。そこで「咨」の左に「言」を加えた「諮」が作られたようです。見解を問うことや相談を意味する「諮問」「諮る」などと使われています。
(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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