産経国際書会

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薄く平たい草…「葉」

 八月はちがつ別名べつめいを「葉月はづき」ともいいます。草木くさきはるき、えだばして木をおおううほどおおきくなります。そうしてひろがった葉は、なつつよ日差ひざしをさえぎり、木陰こかげすずしいかぜんでくれます。

 「葉」は「ぞう」(艹)と「よう」をあわせてつくられました。「枼」は木をって作ったうすい木ふだのこと。艹は草を意味いみしています。葉は薄くひらたいことをしめしているので枝葉の葉をあらわわす言葉ことばになりました。

 「鰈」(カレイ)、「蝶」(チョウ)など「枼」を使っている言葉は、みな共通きょうつうして薄く平板へいばんかたちであることがわかりますね。

(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)