産経国際書会

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毛皮で作った衣は毛のあるほうが…「表」

 東京五輪とうきょうごりん開幕かいまくまで、いよいよ1ねんったね! 出場しゅつじょうできる代表選手だいひょうはっぴょうもあり、彰台ひょうしょうだい目指めざかれらのひょうじょう真剣しんけんだ。ということで、今回こんかいは「表」をげるよ。

 うえ金文きんぶんると、「ころも」のあいだに「」があることがわかるね。この「毛」は動物どうぶつ毛皮けがわのことで、毛皮でつくった衣服いふくは、毛のあるほうが「おもて」で、ない方が「うら」とされたんだ。そこから、「おもて、あらわす、あらわれる」の意味いみになり、「年表ねんぴょう/rt>」「表紙ひょうし」「表現ひょうげん」「表門おもてもん」などと使つかうようになったんだ。

 「裏」のなかにも「衣」があり、「」(筋目すじめのついた)が、じつ縞模様しまもようぬののことで、ふく裏地うらじに使われたことから「うら」の意味になったんだ。

 ところでこれをんでいるキミ! あつくてボーっとするからといって、まさかTシャツを「裏表」にてはいないよね!?

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)