産経国際書会

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もとは穴のことだった「空」

 青あおい空そら! 大空おおぞら! 何なんともさわやかで、元げん気きが出でてくる言こと葉ばです。でも、「空むなしい」「空からっぽ」といった使つかい方かたもあります。そこで、「空」という字じを考かんがえてみました。

 大昔おおむかし、古こ代だい人じんは穴あなの中なかに住すんでいました。上うえの篆てん書しょを見みると、穴の入口いりぐちを示しめす(ケツ)と、虹にじのようなゆるいカーブを示しめす工(コウ)が、ドームのような形かたちの穴を表あらわしていて、「空」という字が成なり立たったということです。だから、「空」はもとは「穴」のことでした。

 「空」はドームのような形に似にているため、天空てんくうや蒼空そうくうという意味いみの大空を表すようになりましたが、それはだいぶん後あとの時代じだいになってからのことなのです。

 いつも空ばかり見みて歩あるいていたらぶつかって大変たいへんですが、心こころはいつも空を見上みあげる気持きもちで歩あゆみたいですね。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)