産経国際書会

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器に盛られた「食べもの」「食」

 人ひとが生いきるためには、衣い・食しょく・住じゅうの三みっつが必要ひつようであると言いわれますが、なかでも「食」はその柱はしらではないでしょうか。そこで「食」の字じをひもといてみました。

 上うえの甲骨こうこつ文字もじは、「皀きゅう()」が、食たべものを盛もる足あしの付ついた器うつわで、「」が上うえからふたをした形かたちを示しめした象形しょうけい文字です。「食」は器の形から、器に盛られた「食べもの」の意味いみになり、さらに「食べる」という意味になりました。

 古こ代だいの人は一日いちにち二食にしょく、日ひの出でと日の入いりに、太陽たいように感謝かんしゃと祈いのりを捧ささげて食べたそうです。人は野の山やまの獣けものや木きの実み、田た畑はたの稲いねや根菜類こんさいるい、川かわや海うみの魚さかなたち、それら生いき物ものの命いのちをいただいて生きています。「ありがとう!」と感謝しながらよく噛かんで、身体からだの栄養えいようにさせていただきましょう。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)