産経国際書会

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着物を何枚も着て美しい…「文」

 「文」は、もよう・ふみ・いた言葉ことばほんなどと辞書じしょにあります。

 ひだり金文きんぶんてください。「」は項(えりくび)で着物きものえりをかたどり、「」は襟がむねまえたがちがいになっているかたちあらわしています。そして、中央ちゅうおうに書かれているのは、心臓しんぞうです。心臓が胸の前でまじわる中央ちゅうおう位置いちにあることをしめし、着物を何枚なんまいかさね着て、襟元えりもとがきれいにってうつくしいことを意味いみします。

 文様もんよう文字もじ文章ぶんしょう文芸ぶんげい文化ぶんかなど、「文」を使つかう言葉はみな芸術的げいじゅつてき世界にせかいかかわるものです。「文」が発展はってんして人々ひとびとしあわせをもたらしているのです。

(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)