産経国際書会

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振り返ってよく考える…「省」

 お盆ぼん休やすみ。前回ぜんかいの「帰き」に続つづき、今回こんかいは「省せい」を取とり上げます。

 「省」は「生せい」と「目め」の形成文字せいけいもじ(音おんを表あらわす部分ぶぶんと、意味いみを表す部分を組くみ合あわせた文字)です。

 上うえの金文きんぶんを見みてください。「目()」の上うえにある「」は、「生」の初はじめの形かたちと言いわれ、呪のろいをかけた眉飾まゆかざりを示しめしています。

 古代こだいにおいて、支配地しはいちを治おさめるためには、威厳いげんと武力ぶりょくでにらみを利きかせながら見回まわりをして、不遜ふそんな行為こういがあれば罰ばつを与あたえました。のち、不遜な行為か否いなかを判断はんだんする「省察せいさつ」の能力のうりょくを示しめすようになり、省吾せいご(不十分ふじゅうぶんなことなどを悟さとること)、反省はんせい、内省ないせいの意味になり、省察の結果けっかによって、意いに反はんしたものをとり除のぞくことから、「はぶく」の意味になりました。

 帰省きせいとは、帰郷ききょうして親おやの安否あんぴを尋たずね確たしかめることです。皆みなさんの帰省が、たくさんの心こころの通かよい合った幸しあわせせなひとときでありますように。

(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)